新社会人の心得、人間関係、勉強、気晴らし

新社会人から見ると、定年までの時間は、永遠に続くようでした。

それが定年目前になると、あっという間だったと思います。もっとしっかりやっておけばよかったと思うことがあります。タイムマシンで35年前に戻り、新社会人だった自分へ、心得てほしいことを伝えたいと思います。

新社会人の心得1. 人間関係(出会う人への思いやり)

仕事の悩みのなかで、社内の人間関係に関することは最も難しい問題の一つです。日々、出会う人に苦手な人がいるとストレスになり、体調を崩すこともあるかもしれません。

一方、学生時代の仲間、同期の人、先輩、上司は、良好な関係を築くと、悩みを相談できるようになったり、アドバイスをもらえることもあります。出会う人へ思いやりを持って接していれば、良い会社生活を送れるようになると思います。

出会う人があなたに何を望んでいるのかを考え、思いやりを持って接し、良い関係を築いてください。

将来、仕事をしていく上でのトラブルの原因の多くは、関係者のコミュニケーションに起因したものが多いです。周囲の人との人間関係が良好であれば、そのようなコミュニケーション要因のトラブル抑制にもなると思います。

学生時代の仲間、季節の便りを続ける

一生友達といえる人たちです。長い間、関係を維持していきたいと思います。しかし、お互いに忙しくて会う機会もなければ、時間とともに少しづつ関係は薄くなっていきます。

そんな学生時代の仲間との関係を維持するには、メールなどの連絡より、季節の便りとして葉書などを送ったりすると良いと思います。
季節の便りは、年賀状と暑中見舞いだけではありません。
時間があるときに、二十四節気や七十二候の言葉をきっかけにして
数行の葉書を出すのが良いように思います。
歳時記を見ながら季語を意識して描いてみるのも良いかもしれません。
季節や天候の話題は、当たり障りがありませんから、普段から気にしておくと良いと思います。

もしイラストが描けるならば、描き続けるといいかもしれません。
そのうちイラストならあの人と信頼されるようになるかもしれません。
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そのような関係を維持しておくと、いつか再会する時に、自然に会えると思います。

同期の仲間、ゆるく付き合う

同期には色々な人がいて、必ずしも気が合う人ばかりとは限りません。もし気が合う人が見つかったときは関係を深めていけば良いと思います。
同期会にはたのしく参加できれば良いですが、そうでなければ、早めに欠席の連絡するよいです。幹事の方への思いやりにもなるし、欠席と連絡しておけば気にすることもなくなります。欠席の理由を聞かれることはあまりないと思いますが、親戚とあう用事があるなどと言っておけば良いと思います。

無理に同期の人と仲良くしなければならないわけではありませんが、将来、他部門と一緒に仕事をしたり、転勤になったりしたときに、同期に人がいれば、様子を聞くことができます。気の合う人でなくても、ゆるく付き合っていければ良いと思います。

先輩へ相談・質問し、いつか仕事の協力をしてお礼にしたい

あなたの職場の先輩も、若いあなたが、気持ちよく仕事をしてくれて、戦力になってくれることを期待しているはずです。仕事で疑問に思うことがあれば相談しましょう。

上司から指示された仕事を、どこから手をつけたら良いかわからない時など、最初に相談するのは、近くにいる先輩です。先輩も喜んで相談に乗ってくれるはずです。

会社生活をする上での悩みも、先輩に相談するのが良いでしょう。問題がうまく整理できなくても年代が近い先輩なら、あなたの悩みはわかってくれると思います。また、先輩は経験もありますのでアドバイスをもらえることもあると思います。

相談したら感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。先輩も、あなたとの関係を強くしたいと思っています。将来は仕事を分担することもあるでしょう。なるべくよい関係をつくりれるよう、もし先輩から頼まれたことがあれば、全力で協力しましょう。

同じ仕事をしている先輩ならば、仕事を始める時に確認しておかなければならないことを質問することもできます。モチベーションは目的意識ですから、その仕事を成功した時の結果を語ってくれるのも先輩です。また、仕事をする上で必要なこと、例えば、仕事の納期、承認者、仕事の合格条件、利用して良い手段、マニュアルや前例の有無、事前に勉強しておくことはないか、なども先輩に聞くことができると思います。

上司へ早く報告、途中結果を示してフィードバックしてもらう

上司があなたに仕事を頼む時は、仕事を覚えてほしいことを兼ねていることが多く、指導したいと考えています。先輩に相談や質問をしながら、なるべく早く、その仕事を始めましょう。早めに質問すると、ちゃんと取り組んでいることがわかります。

そしてある程度、頼まれた仕事の内容を理解したら、どのように報告するかを考えましょう。報告できる形になれば、完成度が低くても良いから、早めに上司に報告しましょう。すると上司は方向性をアドバイスしてくれるはずです。何回か報告、修正を繰り返して、納期までに完成度を上げましょう。

もし、どうしても一人で納期までにできないことがわかったら、早めに上司に相談してください。だれかに手伝ってもらうなどできるかもしれません。

他部門の人との関係、事前に得た情報に沿って思いやりを持って

会議などで他部門の人と仕事で会う時は、お互いの業務の範囲をよく把握しておきましょう。部門毎の業務分掌に関する規定文書に目を通しておくと良いと思います。

会議などでは、上司と同席するでしょうから、上司が他部門の人とどのような関係なのかを観察しておくことも重要です。

ときには仕事の押し付け合いのような場面もあるかもしれません。原則となる業務分掌を把握し、お互いの業務処理能力に配慮して、思いやりを持った関係を維持できるよう心がけましょう。

社外の人にも、正直に、思いやりを持って

上司や先輩と一緒にお会いすることになると思います。上司、先輩の言動をみて、社外の人との接し方を学びましょう。

会議中にわからなかったことはメモしておき、会議が終わったら先輩、上司に、わからなかったことを質問しましょう。

少しなれてきたら、上司や先輩から言われなくても、早めに会議室に入って空調やプロジェクタなどの準備をしましょう。会議ではメモをとって、すすんで議事録を取るようにしましょう。議事録を書いていてわからないことが見つかることもあるので、質問をしましょう。

だんだん、社外の人とのコミュニケーションにも慣れて、リラックスして同席できるようになることを目指しましょう。

新社会人の心得2.勉強を続ける

定年目前で、新社会人だった自分へアドバイスの手紙を書けるとしたら、出会う人への思いやりを続けることの次に、勉強を続けてほしいと思います。

勉強して仕事が効率化できると自分の時間にゆとりができます。できることが増えると、周囲の人から頼られる存在になることができます。いずれ、その結果を周囲の人に伝えて組織としてレベルアップできるようになります。

会社のルールを勉強する

まず、会社の常識として、会社の規定、基準、規則を集めて勉強しておくと良いでしょう。自分の会社にはどのようなルールがあるのかを一通り知っておくことは重要です。社内での手続の方法もわかるので、個人的な会社での手続に関する作業効率が上がることも多いです。

会社の規則の把握は、規則がどこに書かれているかを把握して一通り目を通しておくだけで十分だと思います。

次に、自動化の勉強が済んだら、色々な検定や資格を取得することも考えましょう。

単純作業を繰り返し頼まれたら、自動化できるよう勉強しよう

新社会人は、単純作業を繰り返し頼まれることがよくあります。そのような時は、とても簡単なことでも、しっかりとした仕事をするようにしましょう。どんな情報を集めて(インプット)、どのようなアウトプットを出すのか整理して、マニュアル化すると良いです。そして、余裕のある時に作業の自動化を検討しましょう。

作業の自動化で考えることは、エクセルでテンプレートを作り、関数を組んでおいて自動化したり、エクセルVBA(マクロ)の勉強をして自動化したいものです。

自動化ができたと思ったら、インプットの条件や、アウトプットに問題がないかを確認しましょう。インプットもアウトプットも問題ない自動化ができれば、途中の作業ミスが減るはずです。

エクセルVBAの資格試験には、「VBAエキスパート試験」というものがあります。ベーシックとスタンダードがありますが、ベーシックから始めたら良いと思います。VBAエキスパート試験に合格したら、すぐに業務の自動化ができるようになるわけではありませんが、自動化できる可能性が広がるため将来役に立つ資格になると思います。

なお、自動化の方法を勉強したり、試行錯誤する必要はあると思いますが、自動化に成功したらその後の時間が確保できるようになります。自動化の勉強は努力を惜しまない方が良いです。

業務に関係のある検定試験などの受験計画を立てて、継続的に勉強する

自動化の方法を勉強するのは、エクセルなどのマクロ以外に、Pythonプログラムがあります。

Pythonで言語処理ができるようになると応用が気きます。長い文章に目を通す時、内容を読まずに何が書いてあるかを分析することができるようになります。Pythonではグラフ作成を自動化することもできますので、お勧めします。Pythonを習得すると多様な分析や可視化ができるようになります。

例えば、「Python 3 エンジニア認定基礎試験」などがあります。

Pythonを使うと、Pythonプログラムでエクセルを操作することもできます。

実際のプログラムの組み方は、Youtubeでかなり勉強することもできますので、Youtube動画から調べてみても良いと思います。

検定試験などを活用する勉強も

勉強は中学生や高校生が入学試験に合格するため、または大学生が単位を取るためにするものではありません。中学生から大学2年生までの勉強はおよそ10年間ですが、社会人になって定年するまではその3倍以上の時間があります。その間勉強し続ける人と、勉強をやめてしまう人では大きな差となります。たとえ大学受験などに失敗したとしても、社会人になって勉強を続けていれば、一生のうちで得られる知識は大学卒業の人に負けないものになります。

しかし、どのような勉強から始めれば良いかわからない場合もありますので、そんな方に、どのような資格試験があるのかを紹介します。

「秘書検定」:手始めに会社での三級で良いので一通り勉強しておくと、これまで誰も教えてもらえていない社会人としての心構えや、ビジネスマナー習得でき、自信を持って行動できるようになります。

「QC検定」:改善活動を実施する上での品質管理の考え方、統計的品質管理などを学ぶことができ、4級から1級まであります。4級は高校生でも合格できる試験で、常識的ですが、基本的で重要なことを勉強することができます。新社会人としては、最初に4級で勉強して、3級の受験をお勧めします。

「ビジネス実務法務検定試験」:仕事をしていく上で、関係する法律は多くありますので、まず法律に関する勉強をお勧めします。

理系の工学系であれば、電気系、機械系、土木建築系の検定試験があります。

「電気主任技術者試験」:強電(48V以上の電気)を扱う電気系や省エネ関係であれば、「第三種」から「第一種」まであります。まず「第三種電気主任技術者試験」で電気主任技術者の資格を取得しておけば、電力の発生から消費、機械の動作と法務、それらを支える理論を習得できます。

「電気通信主任技術者試験」:弱電(48V未満)の試験であれば、「電気通信主任技術者」などの勉強を検討すれば良いと思います。

「機械設計技術者試験」:機械の設計・開発を担当する専門家向けの試験で、1級から3級まであります。

具体的には挙げていませんが、ほかにも、土木建築系では「土木施工管理技士」「建築士」などの試験があります。どんな分野にも、継続して勉強できるような検定試験があります。検定試験合格を目指して勉強すると、勉強のゴールが明確になります。みなさんが目指す業務分野で、実力に合うレベルの試験を受験してみるのも良いです。

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さらに専門的な勉強を続ける

検定試験を利用して勉強を計画し、達成できた後も、さらに勉強を続けていくのが良いです。

さらに専門書を準備して勉強を続けていってください。

継続して勉強すると、自信をもって仕事ができるようになるはずですし、周囲からも一目置かれる存在になれると思います。

新社会人の心得3.気晴らし

新社会人だった自分へアドバイスの手紙を書けるとしたら、出会う人への思いやりを続けること、勉強に続いて、やってほしいことは健康維持です。

健康維持の三要素

健康維持の三要素は、食事、運動、睡眠だと言われます。

まず、食事には気をつけましょう。ストレスが溜まった時に、食べすぎたり、飲みすぎたりしないようにしましょう。体調を崩して逆効果になります。規則正しく栄養のバランスを考えて食事を摂るように心がけましょう。

次に、定期的に運動をしましょう。運動を趣味にするのはとても良いと思います。スポーツクラブに入会して、週末はランニングや水泳、スタジオでエアロビクスなどをすると、会社以外の人との付き合いもできて、お勧めです。

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第三の要素は睡眠ですが、食事や運動に比較してコントロールしにくいものです。

コントロールしにくい睡眠対策として、気晴らしになる趣味

苦手な人と会って嫌なことあったり、仕事で失敗してしまうと、気になって眠れなくなってしまうことがあります。

ストレスは周囲からの力であり、自分にストレスに対抗する強度・耐性が十分でなければ、眠れなくなるなどの不調になることがあります。人間関係や仕事の難しさなどのストレスに対して、普段から人間関係を良好に保ち、勉強をして自分を強くしておくと、ストレスにも悩みにくくなります。しかしそれでも、きついストレスに襲われることがあります。そんな時は、ストレスを緩和するには息抜きとなる気晴らしが必要です。

たのしく集中できる趣味を持って、そのことに集中できれば、眠れなくなることが少なくなると考えられます。

気晴らしになることとしては、運動以外に、料理教室や音楽教室に熱中してみるのも良いと思います。映画鑑賞やドライブ、食べ歩き、写真撮影、野球やサッカーの応援、なども気晴らしになるかもしれません。

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気晴らしになる趣味を継続して自信をつける

もし、ストレスを解消できるような気晴らしを見つけたのならば、継続することをお勧めします。長期間継続できることであれば、その道の有識者になり、指導者になることもできるかもしれません。

睡眠を確保するには、運動や食事に気をつけていても、睡眠はコントロールするのは難しいです。

うまく眠れない原因は、人間関係のストレスや、思ったように仕事が進まなかったストレスがあり得ます。

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新社会人へのメッセージ まとめ

人間関係を良好に保つ

継続的に勉強する

気晴らしをする

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