(品質管理事例:バナナケーキ製造・準備を確実にする)

このページは、品質管理で失敗しない方法の「準備を確実にする」という準備の事例です。

1.目的:バナナケーキ製造

2.納期:午後3時まで

3.アウトプット

 バナナケーキ、パウンドケーキ1台分

4.インプット

【材料表】

材料
薄力粉160g ± 10g
無塩バター80g ± 5g
2個
砂糖80g ± 5g
ベーキングパウダー4g ± 1g
バナナ(完熟)2本(約160g)
プレーンヨーグルト50g
その他(レモン)1/8個
その他(くるみ)40g

【道具】

 パウンドケーキ台:1台

 クッキングペーパー(パウンドケーキ1台分を折っておく)

 ボウル:5個(1:バナナヨーグルト用、2:バターと卵を混ぜる用、3:溶き卵用、4:薄力粉計量用、5:ふるった小麦粉を受ける用)

 篩い:小麦粉とベーキングパウダーを篩にかけるため

 オーブン(A社製、型番BCDE)

 ブレンダー、泡立て器、ゴムベラ、耐熱手袋、鍋敷

5.プロセス/手順

(1)所要時間:120分
  提供時間の120分前に作業を開始する。

(2)バウンド台にクッキングシートを折ってセットする。
【作業の要点1】必ず最初に実施する。食材を扱うと手が汚れ、クッキングペーパーを切ったりおったりしにくいため。

(3)バナナヨーグルトを作る。ボウル1にバナナ、ヨーグルト、レモン搾り汁を入れて、フォークの背でつぶす。その後、ヨーグルトの上澄みを切っておく。

(4)バターをボウル2に入れ、泡立て器でよく混ぜてクリーム状にする。その後、砂糖を加えてよく混ぜる。

(5)ボウル3で溶き卵を作る。ブレンダーを使って1分間卵をよく溶く。
【作業の要点2】ブレンダーを使って卵をよく溶くと、バターと混ぜるときに混ざりやすい。

(6)砂糖入りバター(ボウル2)に溶き卵(ボウル3)を入れ、ブレンダーを使い、よく混ぜる。
【作業の要点3】ボウル2(バター)にボウル3の溶き卵を3回に分けて混ぜる。一度に入れると混ざりにくくなる。

(7)ボウル2(バター、砂糖、卵がよく混ざったもの)に、ボウル1(バナナヨーグルト)を入れ、ゴムベラで軽く混ぜる。

(7)オーブンの電源を入れ、180℃の余熱をかけておく。(予熱完了まで約10分)

(8)ボウル4で薄力粉とベーキングパウダーを計量してよく混ぜ、篩ってボウル5にうつす。
【作業の要点4】ベーキングパウダーを入れ忘れないようにする。

(9)ボウル5の薄力粉を、ボウル2に入れてさっくりと混ぜ、「ケーキのもと」を作る。

(10)パウンド台にボウル2「ケーキのもと」を入れ、くるみを手で割りながら散らす。

(11)オーブン予熱が終わったら、パウンド台をオーブン中央に入れ、焼き時間40分にして焼く。

(12)焼き終わったら竹串を刺して中まで火が通っているかを確認し、生地がついてきたら5分追加する。
【作業の要点5】気温、湿度、材料によって焼き上がりが変わるので、必ず竹串チェックをすること

(13)竹串に生地がつかなくなったら、パウンドケーキ台をオーブンから出して鍋敷の上で冷ます。オーブンの加熱を止める。
【作業の要点6】保護具:耐熱手袋を使用

(14)バウンド台が冷めたら中を取り出して検査する。

6.検査

 合格条件:中央までよく焼けていること。味に異常がないこと。
 検査方法:中央を5mm厚を切り出して焼き具合を目視検査し、試食して異常がなければ提供可能

(参考)タートル図

インプット(材料)、人、道具、手順、検査方法、アウトプット(製品)を図示したもの

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参考;きょうの料理レシピ バナナケーキ

(注)本ページは、品質管理の準備事例として作成しました。詳細はリンク先をご参照ください。

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